徒然漫画語り其の百八ー三原ミツカズ『毒姫の棺』
こんにちは、つるやです。
前回の更新は2016年2月……5年前……(白目)。
試しに過去の自分の記事を何件か読み返しましたらば、すごく情緒不安定でウケました……。
今回5年ぶりに筆を取ったのは、タイトルにあります作品について一言だけ叫びたかったからでございます……。
描いてくれてありがとうございましたーーー!!!!!!
……本編『毒姫』の最終巻が出たのが2013年。
その時にこの場で「この物語では、救われてしまったのは死んでいった者たちなのかもしれない。いや、おそらくはそうなのだろうなぁ。悲しみを背負うのはいつだって、その後も生きて行く人々だから。だから、私が涙を流したのは、死にゆく運命を必死で受け入れようとした彼らにもだけれど、そんな彼らを見送ってなお未来を築こうと歩みを止めない彼らの姿にこそだったのだろうなぁ…」と書きました。
誰からも愛され守られ、でも決して望んだものを得ることなくすべてを失いながら生き残った第1王子ハル。まごうこと無き“無能な子”である彼が、極限の絶望の底で見つめた自分自身。そして死んで逝った父と弟たちと、愛した姫君。彼は涙を流し血を流したその最果てで、彼らと、そして圧倒的に自らを救済する。
この、ハルの、救済。
『毒姫』完結から7年経って、その物語を紡いでくれたってゆうのがね、これは本当に紡ぎ手にしかできないことだから。
心残りだったハルを描いてくれてありがとうって、心の底から思ったのよ。
このハルであれば、新しい愛を見つけて、新たな家族を築けるだろうって、きちんと思えるもの(『毒姫』の最後の数ページではとてもその核心なんて得られなかったから)。
ありがとう、ありがとう。
いやぁ~~~、漫画って良いなぁ!! 久しぶりに漫画で大号泣させてもらいましたありがとうございました!!!
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