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2015年3月

徒然漫画語り・其の百一―かわみなみ『シャンペン・シャワー』

最近、「漫画読みたい、誰か貸して!」と相当無責任に呟いたところ(Twitterで言ったのでマジで呟いた)、殊勝にも貸して下さる方が現れましたの! 今まで名前こそ知っていても実際に手にしてこなかった名作たちを絶妙にチョイスして頂きありがたや~でございます。先日の岩舘真理子さんもだし、そして今作。

アドルの初登場シーンが非常に破天荒だったので、もっと無茶苦茶な漫画かと思いきや…。無茶苦茶と評されているけれども恐ろしいほど真摯な漫画でびっくりでした! や、作戦とか訳の分からないものが頻出するんだけど、それはそれとして笑わせてもくれるのに、すっごいリアルなものとしてサッカーのリーグ戦&ワールドカップが迫ってきました。これ、日本でJリーグが開幕する以前に描かれたお話で、そういう時代にこの漫画を描き切ったかわみ氏のサッカー愛の執念は素晴らしいなと思いました。

アドルのお父さんが現役に復帰するって告白したくだりの胸に迫り加減がハンパなかったです、はい。これは完全に私事でありますが、本作を読んでいたのは実は1ヵ月以上前のことだったのですが、色々ありました時期で、想いに駆られて日本全国各地を好きな音楽追い求めて走り回っていた時期でございました。早い話が大好きなバンドが活動休止を発表してその前のラストツアーを追っかけていたというだけなのですが。

アドルのお父さんは元ロックスターです。アドルのお母さんと結婚してアマゾンの秘境で宣教師として生きていました。そのダヴィッドが自分のファンでもありアドルのライバルでもあるマルロに「今度 カムバックするんです」って穏やかに告白するシーンには胸打たれました。いや別に私の好きなバンドマンは音楽辞めるわけじゃないんすけどね…(゚ー゚; やっぱりね…なんか私、弱ってたから\(^o^)/

  ………僕は
  あなたがその言葉を言うのを
  もう…前から 待ってたんです そして今…
  ちょうど今…
  一番聞きたかった言葉です


語った相手がマルロだったってゆうのもすごい良くて、キャラクターの人生が見事に織り合って美しい物語になってるんだなぁ…としみじみ。
アドル以外にも素敵なサッカープレイヤーたちが続々と登場しますが、アドル以外は割と既婚者なのもぐっとくるポイント。ケイコさんは頑なに顔見せしなかったけどもそれが素敵で、アンドレの奥様のリサは、アドルにとってもそして彼の恋人になるサフランにとってもいなくてはならない大人の女性で魅力的でした。てかアドルとサフランの丁寧に描かれた恋模様がまた絶品でございました。美しいですね…。

というわけで、漫画貸して下さい(笑)。
まだまだ、出会わなければならない物語に出逢ってないんだなって痛感するのです。

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